2014年12月24日 日経MJに「子育て女性 運転手に」という記事が掲載されていました。
既存の業界で、女性に働きやすい環境を提供し、工夫されている良い例だと思いましたので、ご紹介します。
神奈川県のハートフルタクシーが、子育てをする女性を対象に、運転手の育成を始めた。 本社敷地内に無料託児所を併設し、営業運転に必要な2種免許の取得段階から雇用。
運転すること自体は、職業的な専門知識が必要ない一般的なスキル。
2種免許を取得すれば、即戦力になります。
最近では女性のタクシー運転手も増えていますので、応募する側も以前よりはハードルが下がっているのではないかと考えます。
タクシー運転手として、なぜ女性に目を付けたか?というのが「女性の接客サービス」。
いくつか特徴があり、女性ならではの雇用だと思いました。
- ハートフルタクシーは自動ドアを採用せず、運転手がドアを開け閉めする
- 無線配車9割で、時間ロスがない
- 給与は歩合制でなく時給制
- 介護や育児目的のタクシー利用に力を入れていきたい
- 日中の勤務であれば、酔客の対応がないため、女性でも対応できる
例えばドアの開け閉めの際の、ちょっとした気遣いや声掛け。女性ならではの接客に注目しています。
運転手が子育てのママだからこそ、お子さん連れの乗車に対しては気配りがききますし、お年寄りに対する接客も物腰柔らかく、お客様から喜ばれるのでしょう。
企業側が女性に期待されていることが明確ですし、働く側から見れば託児所が併設されることで子連れでも働ける職場であることがうかがえます。また時間を区切って勤務しているので、この2点で安心でき、仕事に集中することもできますね。
子育て女性の能力・時間活用の良い事例だと思いました。