2月7日(土)、ウェブコンサルタントサミット002「ウェブ業界と女性の活躍」を開催。
今回は、女性の働き方をテーマに、ロールモデルの3名に登壇いただきました。
当日は、東京会場のほかに地方のサテライト会場9か所の実行委員会にご協力いただき、配信でご覧いただいた方を含め、65名の方にご参加いただきました。
権 成俊(株式会社ゴンウェブコンサルティング)
http://www.gonweb.co.jp/今回のイベント企画の経緯、自己紹介も含め、ウェブ業界の長い権がこれからの女性の働き方を考え、ご説明しました。
- ウェブを活用して集客だけをやる時代は終わり、事業全体を考え直す必要が出てくる。それをどう考えるか導くのがウェブコンサルティング。
- 前回、001を開催したときもウェブ活用で企業に貢献し、業界全体をよくするのが目的だった。
- ウェブを利用する企業が増えて、1社あたりでもやることが増えてきた。
- 今回のテーマである女性の働き方について、「テレワーク」は、2005年くらいから話が挙がっている。
- テレワークにも、雇用型/非雇用型がある。非雇用型であれば、自分で高度な仕事を請け負うことができ、ここを推奨していきたい。
- 税理士スタイルで、小さな店舗がウェブマーケティングを活用したいとき、小さな費用で仕事を請け負える可能性がある。
- 女性はキャリアが断絶しやすいので、仕事があり、テレワークがなじむウェブ業界の人材が必要。
このあと、各登壇者とのセッションは、権との対談形式で行いました。
村上 佐央里氏(アナマルシェ)
ウェブコンサルタントとして、幅広い活躍を見せている村上さんからスタート。- GoogleAnalyticsの登場でアクセス解析の分野に強く、出版も(共著)。本を出して、仕事の単価も変わった。
- 制作やコーディングはできる人がたくさんいるため、サイトを作るよりも集客やマーケティング全体を手掛けることに。
- 戦略の策定、商品・サービス開発も手掛ける。
- サイトの中で伝えるには補えないことがあり、きちんと戦略を定めて取り組む必要がある。
- コンサルタントと名乗ることで、全体を見ていろんな視点からの支援に入りこませてもらうことができている。
- コンテンツを作ることが必要とされ、文章が書ける人、写真が撮れる人、イラストが描ける人は重宝される。
- この人にお願いしたら、汲み取ってくれて実現してそう、相談窓口になれる総合力のある人は仕事が取れる。
鍋坂 理恵氏(株式会社サン・サン)
http://www.sonsun33.com/キャリアが長く、セミナー登壇、本の出版も多い鍋坂さんは、地元密着型のお仕事をしています。
- 主な仕事はデザイン、インターフェイス、レスポンシブデザイン。キャリアは長く、業界歴は12年ほど。(イベント当日は実績のサイトも見せていただきました)
- 最初の本は、jquaryモバイルの本。(デザイン部分を担当)共著も含め、この2年くらいで3冊ほど出した。本を出した後は仕事の質が変わり、信頼してもらえて単価が上がるようになった。
- 四国、香川の仕事が多く、顔を合わせて打ち合わせることも多い。ビデオ通話もよく使っていた。 距離があるから、というのがネックに感じたことはない。
- デザインだけでは厳しいかもしれない。協力者とやり取りしながら窓口スタイルでやっている面もある。 お客様がしてほしいことをヒアリングすると、それを解決できる適任者が周りにいる。その企画やまとめ役を求められている気がする。
- チームでやるよりも自分単体で仕事をすると、時間がとられる。けれど、その分野のプロと仕事をするほうが成果物のクオリティは上がる。仲間は大事。
- 何かをやったら、直接的に収入につながるのか、が自分でやる面白さだと思う。
齋藤 理子氏(株式会社カウベル・コーポレーション)
http://www.cowbell.jp/ライター、ディレクターなど幅広いお仕事で活躍している齋藤さん。
- 最初のきっかけはライター、エディター(編集の仕事)。企業概要、カタログ、DM、パッケージデザインのディレクション、コンセプト決め、企画、モノづくりなどのクリエティブ全般をおこなう。
- いつのまにかウェブの話が増えてきた印象がある。「カタログのコンテンツをウェブにしたい」というお客様が多く、その逆のお話もかなりある。
- 福井は働く女性が一番多い県なので、周囲の理解はあると思う。行政のバックアップもある。周りのママも、みんな働いている。
- 自社での雇用はさまざまなリスクもあり、忙しい時のリスクヘッジとして頼れるパートナーを持っている。
- お客様の成果につながると、やってよかったと思える。必ずしも職種にこだわるのでなく、成果につながることが重要。 自分が楽しむことでなく、お客様の集客・売上アップなど成果が上がることが大事。
パネルディスカッション
登壇者4名全員で、後半はパネルディスカッションを行いました。ここからはハングアウトで双方向の中継を開始。拠点ごとに自己紹介などもしていただきました。
解析やリスティングなど、その分野を主力にしている実行委員会の企業では、テレワークのニーズがありそうです。
またお話しの中で、実際に女性を雇用している企業や、女性を対象に求人を出す企業もあることがうかがえました。
パネルディスカッションでは、このような内容を討論しました。日々のお仕事の中の、とても具体的なお話ばかりでした。
- 独立して、何が変わった?
- 経理や見積もりはどうしている?相場はどう?
- どうやってお客様を見つける?営業方法は?
- いろんな人とのコミュニケーションのコツは?
- フリーランスとして、会社で働くよりも責任感や仕事の重みが増すのでは?
- 独立するために、何をしていけばいいか?
- ウェブ業界でキャリアを積むには?
- 仕事をお願いできるパートナーづくりはどうしている?
- 「この人に頼みたい」と思われるために、心がけていることは?
直前にタイムテーブルを変えて、参加者からの質問にも回答。
参加者の方には、事前に配った白紙に、休憩中質問を書いていただきました。
- ご主人と仕事をしていますが、家事の分担バランスやお金の分配はどうしていますか?(鍋坂さん、齋藤さんへ)
- 公共のセミナーに参加しているそうですが、どんなセミナーに参加をしていますか?(齋藤さんへ、ふくい産業支援センターさんが回答)
- 全くの未経験で、フリーランスになれますか?
- 固定給(成果報酬でない)で月数万円の仕事をとるアプローチとは?
- 実務経験がなく、受注する怖さを克服するには?
- コンサルティングから制作、納品までどのくらいの期間でおこなっていますか?(村上さんへ)
- フリーランスになってから、どのくらいで安定しましたか?(鍋坂さん、齋藤さんへ)
- 過去これまで、クライアントへ迷惑をかけたことはありますか?
- 商材が良くないのに「サイトが悪い」と言われたらどうしますか?
特に、イベント後アンケートの回答でも、サテライト会場の「ふくい産業支援センター」さんのセミナー支援に関心が集まっていました。
このあとは希望者が集まって、懇親会も
お話をしてみると、「Photoshopなどソフトの使い方を教えている」「今の会社でウェブ関連の担当をしている」「いつかは独立も考えてみたい、と思って今日参加しました」というお声をいただきました。すでにウェブ業界の仕事に関わっている方、自分の今の仕事はウェブ業界でやっていけるの?など、このイベントをきっかけに色々とお考えを巡らせている様子がうかがえました。
お一人ずつ、とても表情が明るく、3名の登壇者のお話を具体的に聞いて少しでも役立ち、気づきや発見があったなら、と改めて開催意義をかみしめました。
イベント後のアンケートでは、みなさんビッシリと記述していただき、このイベントの濃さを感じました。アンケート結果は登壇者のみなさん、ウェブサミ002実行委員会の皆さんと共有し、よりよいイベントになるよう努めてまいります。
Facebookグループ登録、ismジュニア無料視聴権といった特典も、審査等を進めていきます。
皆さんのご参加、本当にありがとうございました。
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