CSS Nite LP42「戦略志向のECサイト」 ありがとうございました。

10月3日にCSS Nite LP42「戦略志向のECサイト」に出演しました。
ゴンウェブからは、私以外にも、卒業生の村上佐央里、コンテンツコミュニケーション担当の小清水貴子が出演しました。

アンケート結果からも、私たちのお伝えしたかったことが十分にお伝えできたと感じています。
ありがとうございました。

セミナーの後、懇親会、アンケートでいただいたご質問について、
私からも少しお伝えしたいことがあり、こちらに書かせていただきます。

見積もりの重要性

当社が運営するismでは、これまでに約30の講座を行いました。その中でもっとも人気のある講座が、「見積もりとワークフロー」という講座です。
人気の理由は、これを受講したウェブ制作会社、ウェブコンサルティング会社の収益が大きく伸びたという方が多いからです。
ある企業は、受注単価が3倍になったとおっしゃっていました。
もちろん、その分、責任も増していると思います。

見積もりとは、費用を見積もることではなく、成果を見積もることであり、成果に応じて私たちは報酬をいただくべきだ、と考えています。
成果が見積もられることで、初めてプロセスが決まり、ワークフローが決まります。
実は見積もりは、プロジェクトの立ち上げのとても重要なフェーズだということです。

そしてもう一つ、見積もりが重要な理由があります。
それは、クライアントから見て、見積もりと言うのはパートナーの価値観を知る重要なコミュニケーションの機会だからです。

プロジェクトの初期ですから、まだ相手のことを良く知らないので、「この人は見積もりを吹っかけてこないか」、「この人は本気で仕事をしてくれるか」と心配しています。
そのタイミングで、デリケートなお金の話をするのですから、ついついお互いに保守的な、リスクを取らない選択をしがちなのです。
だからこそ、自分たちの価値観を明確に伝える必要があります。
自分たちは、自分たちがお金をもらえればそれでよい、と言う価値観ではない。

成果を出すために最大限の努力をする。
だからこそ、最初に成果を見積もり、本当に貢献できるのかどうかを検討させてほしい。
そのために、先にある程度の費用と時間が必要だ。
そう伝えるのです。

見積もり哲学

見積もりには種類があります。
成果物課金、工数課金、貢献課金。

私たちは、貢献の量に応じて課金するという考え方です。
だからこそ、私たちは、作業をすれば終わりとも思っていませんし、クライアントの指示でも、成果が下がると思うなら、それには従いません。
自分たちが、お客様にとって、ベストだと思える提案をします。
その姿勢は見積もりを見ればわかるのです。

この姿勢を明確に伝えることが、見積もり段階での重要なコミュニケーションであり、お客様の顔色をうかがう業者と、一緒に成果を見据えるパートナーの違いなのです。
これを私たちの見積もり哲学と呼んでいます。
見積もりは、お金と言う価値についての考え方を通して、お客様に信頼される大きなチャンスなのです。

価値観が行動に表れる

当社のサイトの会社概要ページにある「代表挨拶」にも書いてありますが、事業とは、社会貢献であり、良い仕事をするためには、クライアントとの信頼関係が必須です。
信頼関係と言うパイプが太くなればなるほど、その中をたくさんのお金が流れるようになります。

そのためには、見積もりを出すときだけではなく、あいさつや服装、普段のコミュニケーションや、
お客様を訪問して去る時の後姿まで、すべてが自分自身の価値観を表現するようにならなければなりません。

結局、事業とは、自分自身の価値観を磨くこと。
他社と違う価値観を持ち、他社と違う行動をとることが差別化なのです。
今回お話しした、5階層概念モデルと同じですね。
価値観が行動や見た目に表れないと本当の効果を発揮しないのです。
口で言うだけでは説得力が無いのです。

ウェブプロフェッショナルは変わる

作っていればお金がもらえた時代は終わります。
これからは、貢献しなければ報酬はいただけません。

難しい、と思う方も多いでしょうが、チャレンジしましょう。
変わるしか方法は無いのです。
ぜひ私の著書、でもチャレンジすることの重要性について書いています。
参考にしてください。

「アマゾンにも負けない、本当に強い会社が続けていること。」

見積もり哲学についてはブログでもご紹介しております。