ご存知の方も多いと思いますが、京セラ 創業者 稲盛和夫さんの言葉です。
最近私の周囲のネット関係の事業者さんで、コンサルタントに事業転換する方、もしくはコンサルタント教育をしよう、という方が急激に増えています。
当社のミッションは「リーダーを支える、リーダーを育てる」ですから、経営者を支えるコンサルタントが増えることは嬉しく思います。
ただし、「動機が善なればこそ」です。
コンサルタントという仕事は少ない初期投資で始められますし、資格も必要ありませんから、参入障壁は低いと言えます。MBAや中小企業診断士の資格は必要ありません。ネットマーケティングの専門コンサルタントであればなおさらです。
しかし、その実態は、資格が必要ない、というよりも、資格があっても全くプラスにならない、ということです。それは皆さん自身が誰かのアドバイスに10万円、20万円のお金を払うか、ということを想像してみれば納得がいくでしょう。そう思ってもらえるまでのノウハウ、経験、そして信頼の積み上げは大変なものです。
なぜそれをするのか、それは、自分にとってその方法が一番社会に貢献できるからです。つまりミッションだからです。自分、自社の利益のためではありません。これからの社会にとって必要で、それをやることは自分の役割と思えるほどの適性があり、だからこそそれをやることが喜びであるからです。
その結果として、社会が潤い、お客様が潤い、一部をお礼として受け取るのです。もしもそれが時間をかけた割に少ない報酬でも、好きな仕事をしているからこそ納得ができるのです。だからこそ、これからコンサルタントを目指す方に伝えたいのは、「動機ぜんなりや 私心なかりしか」です。
同じように、哲学者のカントは「他者を手段としてのみならず同時に目的として扱え」と言っています。お客様は、自分が生きていくための市場では無く、お客様の幸せ、ビジョンの実現自体が目的なのです。
コンサルタントほど、考え方がぶれていると上手くいかない仕事は無いと思います。
いまからコンサルタントを目指す方は、「動機ぜんなりや 私心なかりしか」と常に問い続けてください。