ご存知の方も多いと思いますが、当社はここ10年以上、女性の割合が高く、いまは私以外は全員女性です。
女性の活躍を支援するイベントも開いていますし、いまもウェブアドバイザー制度など、女性の活躍機会を増やすための事業を運営しています。
「男性経営者なのに珍しいですね」
と言われます。
「そういえばそうなのかな?」
と思いまして、なぜなのか考えて見ましたら、心当たりが3つくらい。
1)母子家庭で育ったこと
2)コンサルティングはキャリア断絶が見込まれる女性にとって良いキャリア形成
3)優秀な人材をたくさん育成するための資源は女性にある
1)母子家庭でそだったこと
これは個人的な理由ですが、小学校に上がることから母子家庭でした。
祖母が営む焼鳥屋を手伝って、私たち3兄弟を育ててくれたので、
いつも午前0時30分ごろ帰ってくる母の姿を見て、大変だろうな、と思いましたし、
楽させてあげたいな、と思っていました。
そんな経験から、家庭との両立に苦しんでいる女性を見ると、
なにかしてあげたい、もっと能力を生かせるような機会を提供してあげたい、と思うのです。
あの頃はバブルの手前で、日本の景気も良かったですが、今はもっと大変ですね。
2)コンサルティングはキャリア断絶が見込まれる女性にとって良いキャリア形成
次に、これは当社で働きたい、と言ってくれる女性の共通点です。
もともと、当社の創業2年目に村上佐央里さんが入社してくれたのが始まりです。
当社に就職してくれた理由は、在宅で働けるスキルを持ちたい、ということでした。
学生時代から、将来はフリーランスや自営業のような、自分の力で稼ぐことを考えていたようです。
その後、村上さんがロールモデルになってくれていることもあり、同じようなキャリアを思い描いて就職を希望される方が増えました。
話を聞いていて分かったのは、結構みなさん同じことを考えているということです。
女性は結婚、出産のタイミングで一度キャリアが断絶する可能性が高い。
だからその前にスキルを身に着けておきたい。
それには、コンサル会社は最適で、さらにウェブコンサルならこれからの分野だし、
制作も絡めれば将来個人でもやれそう、ということ。
3)優秀な人材をたくさん育成するための資源は女性にある
そして、3つ目。
これは私が意図的に行っている理由です。
かつて阪神大震災を経験した若者が、そのあと社会に巣立ってから活躍した、という話があります。
ユダヤ人が世界中で活躍したのは、自らの土地を持たないがゆえに、どこにいても社会的弱者であったから、という話があります。
危機感を持ち、今もっているものに感謝して生きている人こそがチャレンジできるのだと思います。
その点で、いまの日本では女性は社会的弱者です。
だからこそ、男性よりも意欲的な方が多いし、生まれ育った環境の中で獲得してきたチャレンジ精神があります。
これがコンサルタントに向いていると思います。
同じ意識を持った男性もいると思いますが、女性の方がチャンスが少ないので、当社のような小さな会社にも来てくれる。
そして、そういう人がたくさんいて、社会を変える力になっていく、と思っています。
日本に眠る最大の資源は女性の力。
これを生かしていくことが、当社にとっても、社会的にも良いことだと思っています。
当社で働きたい、と思ってくれる方は、いつでも気軽にご相談ください。
女性でウェブコンサルタントになりたい!という方もぜひ。
同じ経験をした、業界の先輩たちが相談に乗ってくれると思います。
(私ではなく)
ゴンウェブを支えてくれている、また支えてくれたみなさん
いつも頑張っている女性のみなさん、ありがとうございます!
蛇足
最近、森元首相の「女性は話が長い」という発言が話題になりました。
森さんだけでなく、良くある話だと思います。
これは男女の性差別の話というよりも、そこにいない人の話題を出して冗談を言う、というよくある笑いの取り方かと。
だから、そこに女性が居なければ、私も言いかねないことだと思います。
だからこそ、常に女性がその場にいて、そういうことを言えない空気を作っておく。
そして、それが習慣になり、当たり前になれば、変なことをいう人はいなくなります。
世の中にはいろんな人がいて、それを意識しながら生活をすることで、その人への配慮を忘れない。
これが多様性を認める、ということだと思います。