ウェブ業界と女性の活躍 -ウェブコンサルタントサミット002-

ウェブコンサルタントサミット 002 | ウェブ業界と女性の活躍

鍋坂 理恵氏 インタビュー

書籍や登壇を多数おこなうなど活躍されているWEBデザイナーの鍋坂氏。現在のお仕事の内容や、これまでの経緯などをお話いただきました。

株式会社サン・サン/鍋坂 理恵氏(なべさか りえ) のご紹介

Web制作会社にてWebデザイン、各種制作を経て独立。
Webサイトの企画・デザイン・制作を行ない、主にWebデザインを得意とする。
現在は、主に実装を担当する社員さんが1名。小学2年生のお子さんをもつ。
http://www.sonsun33.com/blog/

お仕事の内容を教えていただけますか?

鍋坂理恵さん

私自身は主に案件のディレクションや設計・デザインまでを中心に仕事をしています。案件をそのままお任せいただくことが多いので、お客様のご要望をもとに、どのようなWebサイトが適しているか企画提案したり、ディレクションやデザイン作業を行なっています。

以前は自分一人でできるだけ多くの作業をこなすようにしていましたが、出産後、自分だけの時間軸では動けなくなったため、仕事のスタイルを変え、任せられるところは周囲に協力いただきながら仕事をしています。

私にとって仕事を受注していく上で大きな関わりとなったのは、CSS Nite in TAKAMATSU実行委員への参加と、それに関わる方との関係です。地域での仕事のあり方やモチベーション、人脈など、さまざまな意味で支えてもらい感謝しています。

ウェブはどのようにして学ばれましたか?

私は専門学校などで学んだわけではなく、就職した会社で実践を通じて学びました。それまで、自己流でWebサイトを作っていた時期は本を参考にしながら手順や手法を学んでいましたが、やはり現場で学ぶのとは雲泥の差がありました。

結婚を機会に独立しましたが、それまで制作会社で学び、仕事の流れを経験していたことがなければ、独立できなかっただろうと考えています。
制作会社に入った当初は、作るのが楽しくて新しいことを貪欲に学びたい、そんな気持ちにあふれていたことを思い出します。
基礎的なことや手法については、学校や書籍で学ぶこともできますが、現場を経験した方が実践的な実力が早く身に付きます。

フリーランスになったきっかけは何だったのでしょう?

共著

制作会社に6年近く勤務していて、いつか独立してフリーランスとして仕事をしたいという気持ちは前々からありました。
また、結婚して出産して、という将来の像を考えた時に、時間の融通がきくフリーランスが魅力的であったことも事実です。

結婚した夫がカメラマンで、自営業という職種に理解があり、業種も似ていたことも大きいです。
夫と一緒に仕事をする機会は意外と少ないのですが、お互いに写真が必要な時、Web制作が必要な時に紹介し合うこともでき、人脈のつながりを得ることができたことも大きな理由です。

お子さんを育てながら仕事をする中で、苦労はありますか?

時間的な面で苦労をすることはありますが、周囲の協力のおかげで成り立っています。現在息子は小学校2年生ですが、食物アレルギーが多々あることから、お弁当を毎日作らなくてはなりません。
習い事などの送迎もあるので、夕方以降はバタバタしてしまうことが多く、できるだけ打ち合わせの時間帯を午前中から昼過ぎくらいにしたりなどの工夫はしています。

また、仕事もなるだけ学校に行っている時間帯に済ませられるように努力しています。
子供がいると、ライフスタイルも一変するので大変ですが、子供が元気でいてくれること、毎日学校での楽しい報告をしてくれたり、お友達の話をしてくれたり、成長を感じることは、私の原動力になっています。
子供によって、視野が広がり様々な新しい経験もあったし、私も日々勉強させてもらっています。

職場

大きめのデスクを使うことで、お子さんと並んで作業をすることもできます。

これからウェブ業界へチャレンジする女性へ、
メッセージをお願いします。

スキルや意欲のある方であれば、ぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。
時間の融通などもある程度自分でコントロールできますし、遠方であってもパソコンひとつで仕事ができるのも魅力的です。

ただ、やはり全くの初心者では頼みづらいのも現状です。
仕事をいただくには、必要とされる基礎知識や実践力を身につけることが大切です。在宅であったとしても「この人に頼みたい」と思える人になることが大切だと考えます。

それは、技術的な面だけを差しているのではなくて、ミスがないとか、仕事のスピードがあるとか、話しやすいとか様々な面について言えます。自分の付加価値と思える部分を伸ばしていくことが近道になります。

あと、結婚や出産を予定されている女性の方にお伝えしたいことがあります。子供の「今の時期」というのはその時だけで、永遠に戻ってはきません。私自身も、仕事に没頭したいけれど家庭や子供も大切にしたい、精神的にバランスをとりつつ仕事をしていきたい、と考えている一人です。
同じように考える女性の方にとっては、Web業界で将来在宅ワークとして働くことも、重要な選択肢のひとつだと考えます。

 

オフィス

自然光がたくさん入る、明るいオフィス。仕事やお客様との打ち合わせも行います

 

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